【令和4年改定】処方箋集中率と不動産賃貸借関係の意味【調剤報酬改定・医療保険制度】
助けて、しだぱんだーーーーー
こんな表覚えられないよ・・・
『調剤基本料』の分類の表ね。この表はね、実は具体的な数字まで含めて、暗記しなくても理解すればマスターできちゃう作りになっているのよ。
な、なんだってーーーー
『処方箋集中率』の本当の意味
全部を一度に説明するのは難しいから、まずは、この表の中にたくさん出てくる、『処方箋集中率』って何??ということから考えていきましょう。
ぼく、それは知ってるよ!!
一番たくさん処方箋を受付した病院の受付回数の割合がどれだけあったかを表しているんだよね!!(ドヤッ)
そうね、正解よ。じゃあ、なんでわざわざ『処方箋受付回数』を調剤基本料の判定に使っていると思う?
う~ん・・・多いとなんかワルそう!!
・・・あながち間違いじゃないわ(笑)
じゃあここで、大切なポイントをお話ししておくわ。
その薬局が『門前薬局』かどうかを判定するためのツール!!
保険薬局は大きく分けると、『門前薬局』と『面薬局』の2つの形態に分けられます。(現在は、敷地内薬局(門内薬局)という新しい形態の薬局もありますが今回は省略します。)
『面薬局』は色々な医療機関からの処方箋を受け付けるので、『処方箋集中率』が低くなります。しかし、『門前薬局』は、ひとつの医療機関からの処方箋が多いので、『処方箋集中率』が高くなることになります。
『処方箋集中率』が高い=『門前薬局』と判定!!
『不動産賃貸借関係』の意味
『不動産賃貸借関係』も、本質的な意味合いは『処方箋集中率』と同じなのよ。
『不動産賃貸借関係』がある=『門前薬局』と判定!!
『調剤基本料3』は、グループ薬局が算定する調剤基本料です。グループ薬局の場合、たくさんの店舗数があるため、たくさんの資本があることになります。
たくさんのお金があると、『先生、ウチの買った土地安く貸しますんで、門前に薬局作らせて貰えませんか?』という感じで、わる~いことをして門前薬局をどんどん増やすことができてしまうのよ。
このようなことを防ぐために、『調剤基本料3』においては、『処方箋集中率』以外にも『門前薬局』の判定ツールとして『不動産賃貸借関係』というものが存在しています。
そっか!!
じゃあ、表の『処方箋集中率70%超、85%超、95%超』っていうのと、『不動産の賃貸借関係』って部分は、その薬局が『門前薬局』だよってことを表しているんだね!!
その通り!!いつも察しが良くて助かっちゃうわ。
なんだか分かってきた気がする!!
でも、『受付回数:4000回超』とか『3.5万超~4万回以下』とかがまだよく分からないよ・・・
それに関しては、『面白いほどよくわかる!調剤報酬』シリーズの『調剤基本料編』で詳しく解説しているから、そちらを読んでね。
なぜ、その回数になっているのか?というところまで、わざわざ暗記しなくても分かるように説明しているわ。
なんだかおもしろくなってきた~
おうちかえって勉強するね!
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